相手方が離婚を拒んでいる中で早期解決を勝ち取った事例

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依頼者の属性:年代/性別/職業

40代 公務員 関東在住

相手方の属性

40代 主婦

別居の有無

別居

主な争点

離婚

弁護士の関与

調停~訴訟

事例概要

調停申し立てまでの間の別居期間が3か月ほどしかなく,しかも二人で話し合いをしても離婚自体を強く争われているので,協議離婚も難しいという内容。

不仲となった原因は,どちらかの不貞やDVというよりは,子育てや家庭生活の中での意見の不一致・対立が積み重なり,また妻の病気などのストレスでの暴言などもあるため夫の「気持ち」が切れてしまい,突発的に家を飛び出してしまったという経緯。

子供達は既に成人しているので親権をどうこういうものではないが,とにかく妻が離婚を拒んでいて,これからも自分の生活の扶養を求めているという内容。

解決までの期間

9カ月

解決のポイント

 

別居後間もなく相談にお越しになったのですが,離婚原因の設定が非常に難しく,やや難題に入る部類の案件でした。

相手が離婚を拒んでいるときに,こちらから訴訟を起こしてでも離婚を勝ち取るためには法律上限定されている離婚事由に当たることを立証せねばなりません。

しかし本件では,相手方による不貞などの典型的な離婚原因が存在せず・・・なぜ離婚したいのかと尋ねると,同居していた時の「日常的な暴言」「言葉の暴力」とのことなのですが,よくよく聞いてみると,どちらかというと夫婦げんかがやや行き過ぎたという印象を受け得るもので,おそらく相手が離婚を本意気で争ってきたときに,離婚自体の判決が取れないのではないかとすら懸念されたというものです。

ご相談にいらっしゃる方で,離婚したい理由第一位として挙げられるのは,「性格の不一致」です。しかし,性格が一致しないというだけでは訴訟での離婚はできないので,この辺りどう戦略を立てていくかというのが,ひとつの課題となります。

この案件では,やはり調停の段階では離婚自体を拒まれてしまったので,2回目の期日で不成立として,すみやかに訴訟提起を行いました。

もちろん,訴訟段階でも離婚を争われることも予想されたのですが,具体的に「これ以上夫婦として婚姻を続けていけない事由」の存在を指摘したうえ,財産分与などの金銭面の問題について早い段階から手持ちの証拠を開示していくことで,「離婚自体はやむを得ない」と相手に翻意させることに成功し,離婚事件としては比較的標準的な期間での処理に成功したというものです。

本件は,離婚原因の設定が非常に困難である上に,相手方の心情面でも非常に強いこだわりがある等,なかなか厄介な案件であり,他の事務所ではおそらく受任自体を拒否されていた可能性もあります。(現に,他の事務所で断られたから当事務所に相談に来たというご相談者様は毎月多くいらっしゃいます。)

しかし当事務所では,これまでの経験からして,少しでも離婚を勝ち取る可能性を広げるべく,速やかな手続申立と財産情報の開示という方針を取って進めることとしました。すると結果的に,相手方でも離婚に応じてきたというところであり,最終的には和解で離婚となるという,円満な解決となったものです。

 

当事務所では、みなさまの離婚問題をお手伝いする方法を、様々なプランで柔軟にご用意しています。

皆様の現在の状況やご予算に応じ、もっとも適切なお手伝いの方法をご提案いたしますので、どうぞご安心なさってお尋ねください!

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