長期行方不明の夫との離婚を短期間で裁判により実現した事例
依頼者の属性:年代/性別/職業/居住都市
60代/女性/東京都
主な争点
長期間行方不明である夫との離婚手続き
弁護士の関与
訴訟提起
解決結果
離婚成立(裁判離婚)
解決までの期間
約4か月
解決のポイント
ある日突然失踪し20年近く行方の知れない配偶者との関係を清算したいが,どうしたらいいかというご相談でした。戸籍の上では夫婦であり,将来何かあったら子供たちに迷惑をかけてしまうかもしれない。そういった不安なお気持ちから当事務所にお問い合わせいただきました。
離婚をするために一番早いのは,協議離婚として離婚届にサインをして提出することです。しかし,相手が行方不明などでサインをできない場合には,裁判の手続きで離婚を目指す方法があります。
法律上,3年以上の生死不明というのが離婚原因として規定されており,長期の行方不明などで消息の知れない人についてはこれを根拠にして離婚を目指すというやり方が考えられます。ただし,単に帰ってこない,連絡がつかないというだけだと,本当に生死不明なのか疑義が生じる可能性もあり,裁判手続きでも離婚をできるかどうか,簡単にはいかないケースもあります。
そこで,離婚事件の経験ある弁護士が,訴訟上必要なポイントを効率的に押さえることで,速やかな離婚を目指すことが可能になってきます。
今回のケースでは,失踪当時住んでいた場所への現地調査,警察署や親族に対しての聞き取り調査等により「長期間」「消息が不明」という事実を適切に裁判所に示すことができ,早期に解決することができました。また,消息不明になった当時の実情などを,残された家族の証言として提出することで,主張の裏付けをするというような工夫も,実務的な技術として成功した事例と言えます。
離婚の裁判手続きを利用し長期間行方不明の配偶者と離婚することは可能です。しかし裁判離婚に至るには多くの手順を踏まねばなりません。府中ピース・ベル法律事務所にご依頼いただければ,証拠の収集から裁判,離婚届の提出までお手伝いいたします。
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