相手方からの高額な請求を退けて離婚成立させた事例
依頼者の属性:年代/性別/職業/居住都市20代・男性・公務員・関東近県 相手方の属性女性・無職・子供1人 主な争点慰謝料、財産分与、養育費 |
弁護士の関与
交渉、調停
解決結果
調停離婚成立。慰謝料、財産分与なし、養育費相当額の支払い
解決までの期間
約4か月
解決のポイント
府中ピース・ベル法律では,日ごろは府中を中心に多摩地区の皆様からご相談をいただきますが,もちろん府中・多摩以外の方からのご相談にもご対応させていただいております。
関東近県にお住いのこの方は,当事務所が土曜日の営業していること,離婚問題に関する経験が確かだという点でご信頼をいただき,ご依頼をいただきました。
さて,問題は,ご相談者様のお手元にある日届いた,別居中の妻の代理人弁護士からの,非常識ともいえるほどの高額な金銭請求の内容証明郵便でした。
この方たちは夫婦ともに20代で若く,必ずしも高額所得者ではありませんでした。むしろ,結婚したばかりで資金もなく,また子供も生まれたばかりでこれから入り用だという時に,妻が幼い子供を連れて家を出て,その直後に妻の弁護士から,慰謝料や財産分与,そして高額の養育費を求める内容の通知が届きました。
こんなに高額の養育費を払いとなったら,今後自分はとても出ないが生活できない!本当にこんなに払わなければならないのか?そして,どちらかというとこちらこそ慰謝料を欲しいくらいなのに,なぜ男だからと言って離婚するにあたってこんなに高額に財産分与や慰謝料を払わなければならないのか?
ご相談者様は,非常に困った表情で,はるばる府中までご相談にお越しになりました。しかし,私が相手からの通知書を見て,アドバイスを差し上げると,途端に安心した表情を見せてくださりました。
「ここに書いてあることは,はっきり言って不当に高額な要求であり,このような水準の請求が通ることは考えにくい内容です。こちらも毅然とした態度を示し,調停の中で適正な解決案を提案していって,早期離婚を目指しましょう」
その後,すぐにそのご相談者様からご依頼をいただき,弁護士同士の協議に着手しました。相手方は,弁護士の不見識なのか依頼者の意向なのか,とてもではありませんが標準的な水準とはいいがたいような高額要求にこだわっていたため,協議は決裂して調停での解決を目指す方針となりましたが,当方から事前に用意をした収入資料,相手方とのこれまでのいきさつ,そして現在の生活状況などを速やかに示して,調停委員に事件の実情を効率的に伝え,相手方の要求が不当なものであることの説得にかかりました。
結果的に,当方の言い分を全面的に飲ませたうえで,当方からは「幼い子供の今後のために,相当額の養育費を支払う」「そのかわり,不当な慰謝料請求や,存在もしない財産の分与を求めるようなおかしな要求は認めない」という内容で,わずか2回だけの調停期日で,無事に離婚を勝ち取ることができました。
府中のご相談者に限りませんが,各地にいる弁護士から内容証明が届くと,多くの方は非常に驚かれます。そして,そこに書いてある内容に従わないとどうなるのだろうか,訴えられてしまうのだろうかと,非常にご不安な思いをされることが多くあります。
しかし,すべての弁護士の書面が,適正な内容での要求をしているとは限りません。私がご支援をしたこの事件のように,はっきり言って不当に高額な慰謝料などを根拠なく要求してくる内容のものが存在することも,事実です。
相手からの要求がおかしいと思ったら,一旦立ち止まり,そして府中ピース・ベル法律事務所にご相談ください。理論的に不当な高額要求,根拠のない不公正な条件提示に,わざわざ従う必要はありません。きちんとした根拠を示せば裁判所も味方にできますし,筋を通して適正な内容での離婚を勝ち取って,あたらしい人生の第一歩を,歩みだしましょう!
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