50代会社員の男性が妻の浮気相手への慰謝料請求を求め200万円を獲得した事案
依頼者の属性:年代/性別/職業/居住都市
50代 男性 会社員 都内
別居の有無
別居中
主な争点
妻の浮気相手に対する慰謝料請求。
弁護士の関与
交渉,訴訟を受任
解決結果
慰謝料等の支払い,約200万円
解決までの期間
約6か月
解決のポイント
不貞の相手方に対する慰謝料請求というのは,非常によくある相談です。
写真や,探偵のレポートなどのような分かりやすい証拠があれば話は早いのですが,必ずしも客観的な証拠に乏しい場合は,すこし悩まないといけません。
今回は,妻の自白(?)があり,まず慰謝料に関する交渉を行いました。不貞の相手方も,悪びれる様子すらなく自白(?)していたというやや特殊なケースだったので,立証の問題はクリアできるだろうと思いましたが,やはり慰謝料の金額の話になると非常に難しい交渉となります。結局,裁判を起こしましたが,比較的標準額に近い水準で和解をし,任意に支払いを受けて解決しました。解決水準は,事案の内容からすれば,極めて標準的な,良い解決内容だと思います。
このケースでは,浮気相手の身元もわかっていましたが,浮気相手と直接協議をするというのは精神衛生上とてもつらく,また相手も浮気自体は争わなかったものの,慰謝料支払いの額について依頼者様の希望と相手の申し出た条件とに隔たりがあったため,結局裁判という手段を選ぶことになりました。
・・・たまに,誤解しておられる方もいらっしゃいますが,裁判をやったからと言って慰謝料が何倍も増える,という事は,通常ありません。慰謝料にはある程度の「相場感」があり,その相場の範囲内で早期に解決する=協議にて示談,というのが,本来はもっとも簡単で,経済的にも精神的にもメリットが大きい解決方法と言えます。そのため,当事務所では,基本的には協議という方法での解決可能性を探り,それでもダメなときに調停や訴訟という法的手続きの可能性を検討します。
余談ですが,離婚や浮気といった話になると,どうしてもドライに割り切れないのが人情です。多少の時間や金がかかっても良いから,出るところに出て戦いたいという方もいらっしゃいますし,そういう気持ちは理解できますから,もし訴訟をやってでも白黒つけたいというのであれば,私達も徹底的に戦います。ただ,どうせ同じゴールを目指すのであれば,裁判よりも協議の方が圧倒的に早いですし,裁判を起こすという事は必ずしも「やられたからやり返す!」と,倍返しのような効果までは,期待できないことも多い。これも一つの事実ではあります。
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